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F-HOUSE

HOUSE [ TOKYO 1999年 ]

将来は確実に密集すると予想される敷地に計画されています。部分共有タイプの2世帯住宅です。それぞれの世帯の生活時間帯が異なることから、脱衣室と浴室を共用する計画です。1階が親世帯のスペースとして計画されています。道路から狭まったトンネルを抜けると中庭があります。この中庭は将来の採光や通風を担保しています。親世帯の諸室はその中庭に面して配置されています。見上げるとご子息の部屋と視線を交わすことが出来、ご高齢のご両親に安心感を与える計画になっています。友人は玄関を通ることなく中庭に入り、縁側談義を楽しむことも出来ます。また、ご高齢のご両親に対してバリアフリー対策は万全です。2階は家族の触れ合いの機会を多くするために、リビングに面して個室を配した計画になっています。中庭に面した大開口と吹き抜けに設けたハイサイドライトにより将来を見据えながら変化のある空間を獲得しています。3階には収納を兼ねた趣味の部屋とルーフテラスが計画されています。また、2階は木造でありながら、将来内壁を取り払い間取りを変えることが出来る計画になっています。